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国銅〈上〉
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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ひたすら働いた奈良時代の労役夫の真実
一介の労役夫が読み書きができたり、薬草の知識があるというのに不自然さを感じる人もいるかもしれませんが、物語は淡々と進んでいきます。だからこそこの物語にリアリティがあるのだと思います。主人公は奈良でひたすら働き、そして故郷に帰っていきます。語られるエピソードは救いがないように思われますが、それだからこそ、その当時の人々の物語として、きっとこんなこともあったかもしれないという読後感があるのだと思います。
大仏、見に行っちゃいました
この小説を読んだのがきっかけで、修学旅行以来15年ぶりに奈良の大仏を見に行ってしまいました。小説自体はややご都合主義的な部分も感じましたが、当時の賦役に従事した人々の生活と苦労はひしひしと伝わってきて一気に読めました。
感動の大作!
1200年以上も前、あの巨大な仏像を人の力だけで作り上げる。その労働がどんなに過酷だったことか!また、たとえ無事に労役を終えたとしても、国元にもどれる保障はどこにもない。国を離れて労役に就くということは、もう生きて国元に帰ることができないかもしれないということなのだ。 何百人、何千人の男たちが作り上げた仏像。その体内には、男たちのさまざまな思いが、今も渦巻いているような気がする。巨大な仏像を、人々はどんな思いで見つめていたのだろうか?そこに見えるのは、悲しげな顔の人たちばかりに思える。
「男達の物語」ではあらず!
本書はNHKの某テレビ番組と違います。希望の星なんかありません。ただただ、苦役に耐える人足達の物語。けれど、そんな中にも救いはある。男達がいちいち立ち上がってヒーローにならなくても、喜びや感動はあるものです。 奈良時代の一市民にスポットをあて、不条理な苦役を通して考えること、愛することの喜びと悲しみを描く感動の歴史巨編。
感動の一言!
この時代に生きていた人々が何を食べ、何を着て、また何を考えて生きていたのかがその息遣いと共に伝わってくるような名作です。この時代の、庶民、それも底辺に近いところで生きていた人々をこの様に書いた本は始めて読みました。 大仏さまは本当に、屋根がないところで、遥か彼方をじっと見据えて座っていらっしゃるほうが仏の心にかなっていたのかもしれません。奈良へもう一度行きたい、大仏さまにお会いしたいと思っています。きっと、今までにない感動が得られると思います。生きていく力をこの本から頂きました。
新潮社
三たびの海峡 (新潮文庫) 閉鎖病棟 (新潮文庫)
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